吸い込まれるような透明感のアニリン染めコードバン

馬革鞣しの専門タンナーである新喜皮革。
コードバン専門のフィニッシャー(染色・仕上げ業者)であるレーデルオガワ。
コードバンに携わる業者の中でも、世界最高峰の技術を持つスペシャリストのコンビネーションによって
特別なコードバンは作られております。

コードバンといえば透き通るような透明感と光沢感のイメージですが、
少なくとも素の状態で透明感と光沢感を持ち合わせている訳ではありません。

銀面を持たないコラーゲン繊維を一方向に隙間なく寝かしつけることによって鏡のような光沢感を持たせ、
さらに輝きを保ちつつ染色するには大変高度な技術が必要です。

アメリカホーウィン社、日本の宮内産業、新喜皮革（最終仕上げまで）と
世界的にも高いレベルのコードバンタンナーは他にもありますが、
新喜皮革×レーデルオガワのアニリン染め（水染め）コードバンは、
透き通るような透明感と光沢感という方向性においては唯一無二の存在です。

兵庫県姫路市に新喜皮革がある、という奇跡。

有限会社新喜皮革は1951年創業の馬革専業のタンナーです。馬革専門でありながらも、姫路を、日本を代表するような知名度と技術の高さを誇る名タンナーです。

欧州産の上質な原皮からコードバンとホースハイドを生産しています。

世界的にみても馬革だけを一貫生産し、かつコードバンの製革ができるタンナーとしては唯一の存在です。

新喜皮革では創業以来40年以上にわたる研究と技術の研鑽からコードバンの安定供給に成功し、原皮の熟成から仕上げまで計10ヶ月をかけて生産しております。

原皮の調達から生産のための設備、そして積み上げられた知識と技術の高さは日本のみならず、世界からも高い評価を得ています。

コードバンに全てを捧げたレーデルオガワ。

レーデルオガワの創業者である小川三郎は、幼い頃から革に惹かれており、親の反対を押し切って「京都帝国大学　農学部皮革製造学科」に忍び込んでは革の研究に没頭していました。

その努力と熱意が認められ、教授から受講生として正式な入学が認められる事になります。

研究の中で、ふとした出会いの中から初めて目にしたコードバンに心を奪われ、コードバンで生きていくことを心の中に誓います。

その後紆余曲折を経て、1971年に創業、20年の時を経てアニリン染めのコードバンを完成させました。1995年には新喜皮革との直接取引が始まり、より安定した生産供給体制が整いました。

まさにコードバンに全てを捧げた創業者によって培われた技術は、創業者亡き今もさらに磨かれつつ引き継がれています。

なぜコードバンは"革のダイヤモンド"なのか。

馬の臀部に生成されるコラーゲン繊維の層であるコードバンは、通常の革とは全く異なる特徴を持ちます。

透き通るような透明感を持つコードバンは、実は革の表面ではありません。
一般的なレザーは銀面と呼ばれる表皮が一番上の層に当たるのですが、
コードバンは銀面を削り出した床面の層から生まれるのです。

そしてすべての馬の臀部に良質なコードバン層が生成される訳では無く、
オオカミなどにお尻を噛まれることのある農耕馬など一部の馬にのみ、
お尻を守るためのコラーゲン層が生成されるのです。

そのような稀少性の高さと、表面を削り出して作り出す工程がダイヤモンドの採掘に似ていることが、
革のダイヤモンドと言われる所以です。

そしてコードバンはその見た目にも特別な美しさを持ちます。
コードバンとコードバンに似せた革ではエイジングが全く異なります。
コードバンには上述のように銀面を持たない、という特徴と、細やかすぎる繊維構造という二つの特徴があります。
一般的なレザーに入るような細やかなシワはコードバンには入りません。
シワの入りそうな部分には、コードバン特有のモリッと浮き上がるような独特の表情を見せます。
そして、傷つくことはあれども表面が剥がれる、という概念が無いコードバンは、
手入れ次第では一生ものとして美しさを保ちながら使い続けることが可能です。

個性のあるレザーは多々ありますが、コードバンのような革を作ることはコードバン以外には不可能なのです。

稀少性の高いコードバンを贅沢に使用したラウンドファスナー長財布です。

他のどんな革とも異なる絶対的な高級感を放っています。

内装には高級感のある姫路レザーを使用しております。

耐久性の高い「切れ目仕上げ」のコバは丁寧に磨きとコーティンによって保護されています。

縦 約 105mm × 横 約 195mm × 厚 約 23mm。
重さは約170グラムとなります。
※天然素材ですので±10%は前後します。

中央のファスナー小銭入れは中心に左右対称の仕様となっております。
両サイドにマチなしポケット、カードポケットはそれぞれ４枚分。マチありの札入れも２ヶ所あります。

奇をてらわないスタンダードなラウンドファスナー長財布です。
チケットや領収書などの仕分けもしっかりできますし、お札もたっぷり収納可能です。
ファスナー小銭入れは片方にマチがあり出し入れがしやすい仕様となっております。

最上級の素材を使用しておりますので、無駄な装飾は無粋。シンプルに仕上げております。

銀面(表皮)を持たないコードバンは縫い目が表皮に引っ張られないので縫い穴まで非常に綺麗です。

小さい財布も人気ですが、結局安心感のあるラウンドファスナーに戻る方も少なくありません。使い勝手を考えると本当にバランスの良さを感じる機能的なお財布です。

ブラックのボックスに入れてのお届けでギフトにもぴったりです。

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