“マシンメイドの最高峰”と称されるイタリアの老舗シャツブランド

1967年、北イタリア・ヴィチェンツァで創業した老舗シャツブランドGUY ROVER（ギローバー）。“マシンメイドによる最高のシャツ作り”をコンセプトに掲げるギローバーの歴史は、サルトリアの技術を現代のシャツにいかに反映できるか試行錯誤を繰り返してきた歴史でもあります。マシンメイドの持ち味であるしっかりとした縫製を活かしつつ、身体を包み込む立体的なカッティング、上質な芯材を用いた端正な衿型、着心地のよさを追求したハイクオリティな素材を融合させ、イタリア随一と言われるマシンメイドシャツを作り出しています。品質と価格のバランスがよく、デイリーユースに適した耐久性が備わっていることから、身近に楽しめるイタリア製シャツとして人気を博しています。90年代に日本での展開がはじまり、それ以後も人気が定着している日本人に愛されているシャツブランドです。

大人カジュアルの新提案。こなれ感漂うフレンチワークジャケット「GR304LJ」

ご紹介するのは、シャツアウターの人気定番モデルのひとつ「GR304LJ」になります。デザインのベースになっているのは、古着好きにはお馴染みの「フレンチワークジャケット」です。フレンチワークジャケットとは、その名が示すとおり、フランスの農家や職人、労働者が着ていたワークジャケットのことです。年代によってデザインやディテールが異なるため明確な定義はありませんが、おおむね左胸と両腰にパッチポケットがあり、やわらかな表情のシャツ襟に加え、ジャケットくらいの丈感が特徴です。アメリカ生まれのカバーオールとよく似ていますが、それよりもワーク感が控えめで、どこかヨーロピアンな雰囲気が漂っていることからイタリアブランドでよく見られます。

そんなフレンチワークジャケットを現代的にアップデートしたのがGR304LJです。カジュアルシャツのアレンジに定評のあるギローバーだけあって、こういったアイテムを作らせたら本当に上手いです。フレンチワークジャケットらしさ、つまりカバーオールとは一線を画するフランス特有の美的感覚にワークウェアの無骨さがミックスされた可愛らしくも気取らない雰囲気を大切にしつつも、上質感と温かみ溢れるウールベースの圧縮ジャージーと身幅にゆとりを持たせたフィッティングの採用により、ほんのり色気が漂う“大人顔のワークジャケット”に仕上げています。シャツブランドならではの完成された衿型（立てても寝かせてもお洒落に決まるオープンカラー）も素晴らしく、このワークジャケットをよりいっそう大人らしく見せています。裾の形状がスクエアテイル（ボックスカット）になっているところもポイントです。裾がもたつかないのでバランスよく着こなせます。幅広い着こなしに対応する万能型シャツアウターなので、一着持っているとすごく便利だと思います。秋はアウターとして、冬になったらインナーとしても使える汎用性の高さも魅力です。

胸板の薄い日本人の体型に合うように調整されたフィッティング

ギローバーのシャツを愛用している方でしたらすでにご存知のこととは思われますが、ココンチのシャツは日本人の体型に合うように作られています。もちろんシャツアウターも同様です。ゆとりがあるのに脇下がもたつかない立体的なボディ、横ではなく斜め下に向かって付けられた袖、タックアウトがバランスよく決まる計算された着丈など、改良を重ねることによって日本人の体型に合うベストなバランスを実現しています。“これって日本のブランドじゃないの？”と思えるくらい日本人の体型にフィットするので、インポートのシャツアウターは体型に合わないという方でも安心です。

アメカジ柄がイケてます。軽くて暖かい圧縮ウールポリエステルジャージー

使用されている生地は、ウールとポリエステルの混紡素材から紡がれた細番手糸を甘く編み上げた後、柔軟性が損なわれないように弱めの縮絨を施した“圧縮ジャージー”になります。一見するとソフトメルトンのような膨らみのある生地ですが、実際にはジャージーなので伸縮性があって動きやすいです。見た目に反して軽くて着やすいことも特徴です。温もりのある風合いやソフトな肌触りはウールそのものですが、ポリエステルが混紡されているので機能的です。型崩れしにくい、毛玉ができにくい、そのうえ自宅で洗濯（水洗い）できるという、現代のライフスタイルにマッチする機能が備わっています。