大人のカジュアルスタイルにドレスエッセンスが薫り立つ、上質な定番服

A GENTLE PINE（アジェントルパイン）は24SSからスタートした日本のブランドです。過度に飾り立てずとも、自分が満足する服を知っている大人に向けた”上質な定番服“をコンセプトとし、サイジングやデザインのバランスにこだわり、ドレスファッション要素をディテールに組み込んだ”大人も着られるカジュアルウェア”を提案します。松の木が町のシンボルとして人々と共生している穏やかな光景を想像したブランド名のように、あくまでも服を着るその人自身が主役でありながら、それでいて「この服があると安心できる」と思える相棒のような服をつくりたいという思いを込めて、日本全国の選りすぐられた生地や縫製で、肌触りや着心地が良く手入れしやすいものを採用した服づくりをしています。

楽ちんなのにきちっと感を持ち合わせる最強大人スウェット

ご紹介するのは、裏毛生地では珍しい衿付きデザインの長袖スキッパー。このスキッパーが誕生した理由としては大人の男性が着てもだらしなく見えず着映えする、着心地の良い裏毛をライフスタイルに取り入れてほしいと考えられたからです。スキッパー自体がリラックスした雰囲気を持っていますが、こちらはスキッパーにしては珍しく胸の開きが浅めに設定してあり、必要以上に肌が露出し過ぎないよう調整されています。スウェット生地でとても着心地に優れていますが、衿があることでパーカーや丸首スウェットには絶対に出せない知的でこなれ感あるスマートな印象に仕上がっています。まさに大人カジュアルスタイルに取り入れたいアイテムです。

カジュアルなのに抜かりなし。細部に宿るドレスの片鱗

最初に説明しておくと、こちらはジャージーアイテムなので本来であればニット工場へ縫製をお願いしますが、ニット工場ではなく布帛工場に敢えて縫製依頼しています。それは仕上がってきたときの商品が纏う空気感が全く違ってくるからです。スウェットをつくる工場とシャツやコートをつくる工場ではそもそもミシンや縫製の仕方が全く違います。それは一言でいうと「求められるもの」が違うからです。スウェットには丸みのある雰囲気や良い意味での粗野感が求められます。一方シャツやコートは清潔感やきちんと感が求められるので縫製する際もミリ単位での調整が必要となり、同じものを縫ってもらっても商品として上がってきた時には後者にはドレス感が含まれているのです。ブランドの意図としてカジュアルアイテムにドレスの雰囲気を忍ばせることを大切にしているので、このスウェットは革靴を合わせてしまいたくなるようなきちんと感ある仕立てになっているのです。

ディテールも通常カジュアルアイテムでは見かけることの少ない仕様や素材を使用することによりドレス感満載です。裾はジャケットの様にサイドベンツ仕立てにし、閉じている時はすっきりとした印象で、スリットを開けている時は今っぽい気分のAラインシルエットに。ポケットまでのアクセスも良く、座っていても身頃が膨れて遊んだりせずに、綺麗に余分なゴワつきを逃がしてくれる機能になっています。ボタンはホーンボタンを使用。サイドベンツ部分にはスエードを超えるスエードと称されるウルトラスエードを採用。その高級感と耐久性、堅牢度の良さで高級外車の内装に使用されています。色落ちの心配なく家庭洗濯可能です。

生地の表の糸は、毛羽立ちの少なく糸節の少ないコンパクト綿をその工場でしか撚れない撚糸機を使用したオリジナル撚糸です。そこに特殊シルケット加工を施すことで「スウェット」というアイテムからは想像できない高級感あるハリと艶で引き締まった雰囲気を演出しています。生地自体は厚過ぎず、薄過ぎず丁度よい肉感なのでもちろん一年通して着用可能となっています。