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在圃性が優れ、寒さによる傷みが少ない

特性
適作型
中間地、暖地の1～3月上旬収穫に向く黄芯系晩清酒です。
露地栽培からマルチ栽培まで幅広く対応します。
耐病性
根こぶ病耐病性が優れるので、発病の恐れがある圃場でも安心して栽培できます。
べと病、菌核病につきましては通常の防除を行ってください。
※根こぶ病につきましては、地域により異なる種類のレースがあり、発病する可能性もありますのでご了承ください。
耐寒性・在圃性
収穫期を抑えても球色の色あせや球頭部の傷みが少なく、耐寒性が非常に優れます。
また、収穫期後半になっても球内の退色と芯上がりが遅いため、在圃性が優れます。
生理障害耐性
芯腐れやごま症等、球内部の生理障害の発生が非常に少ない品種なので、加工向けとしても最適です。
その他
葉色、球色共に極濃緑色の品種です。
球形は尻張り、胴張りが優れるバランスの良い形に揃い、箱詰め作業性が優れます。
外葉が暴れる品種ではないので、結束作業性も優れます。

栽培要点
播種/定植時期について
2月収穫向けの従来品種である「勝黄」や「黄望峰90」と比べて、生育後半の結球がゆっくり進むのが特徴です。
無理な遅まき、遅植えは重量不足に繋がりますので注意してください。
また、老化苗の定植も品質低下や小球化を招きます。
越冬どり作型の注意点
収穫時期のアブラムシ対策
越冬栽培の場合、基本的に結束作業を行いますが、結束前のアブラムシの防除は必ず行ってください。
結束後の防除では十分な効果が見込めません。
適期収穫の難しさ
ハクサイの越冬どり栽培は、定植から収穫までが特に長期にわたるため、生育期間中の温度や雨の影響を最も受けやすい作型と言えます。
品種の特性(特に低温結球力)に合わせた定植時期を守ることが、天候に左右されない安定出荷に繋がります。
また、2月以降の収穫を目指す圃場は、結束頃(12月)から定期的に「試し切り」を行い、圃場毎に生育の進み具合をチェックしてください。
計画出荷のための備え
11月以降が厳寒条件になった場合(生育遅れ、重量不足への備え)
温度が低下して肥効が鈍くなる12月上旬頃までに追肥、葉面散布で生育を促進し、少なくても結束できる状態(締まり具合)にしておきます。
11月以降が暖冬条件になった場合(生育前進化、過熱化への備え)
「試し切り」を定期的に行い、出荷計画を見直しましょう。
「球内部の締まり具合」の他、「生理障害の発生程度」や「芯の高さ」によって、収穫する圃場の順番を判断します。

「芯腐れ」を出さないために
ハクサイの根が良く張るような土作り、苗作り
排水性の良い、肥効の持続性が優れる土作りをし、定植適期苗を植えることで根の活着、根量の増加を施しましょう。
バランスのとれて施肥設計
カルシウムの吸収が阻害されるような極端な施肥設計(特に窒素、カリ成分過剰)はやめましょう。
収穫適期の見極め
「芯腐れ」は、特に過熱時(暖冬年)に発生が多いので、生育の様子に注意しながら、過熱になりすぎる前に収穫しましょう。
根傷みを起こした場合の対策
定期的な葉面散布剤の子葉が効果的です。

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