APEはディレイ(別売)と組み合わせ、2つの接続方法で使用できます。
ひとつはディレイをAPEの直後に接続するシリーズ接続です。
もうひとつはセンド/リターン端子を用いてディレイと繋ぐ、ループ接続です。
APEをディレイの前段に接続したシリーズ接続では、全体のシグナル・パスにEPテープエコーの名機「Echoplex」)的なサウンドを加えることができます。
シリーズ、ループの接続を問わず、ディレイをAPEの直後に接続し、ブースターやオーバードライヴの後に配置することをお勧めします。

セッティングについて
A)シリーズ接続
APEをディレイ・ペダルの前段に配置する接続です。
APEをディレイ・ペダルにつなげることで、ヴィンテージのアナログ・テープ・エコー“EP”(テープ・エコーの名機「Echoplex」)を思わせるサウンドを実現できます。
ループ接続の場合は、ディレイ・サウンドに音色の変化をつけられますが、シリーズ接続の場合はシンプルなプリアンプとして機能し、ワイドでウォームなEPサウンドを加えます。
オリジナルのEP同様に内部電圧を22.5Vに昇圧することで、クリーンでクリアなトーンのファット・サウンドを実現しています。
ループ・スイッチをオンにすることで、RECノブでゲインの調節、MIXノブで出力を調節できます。
※シリーズ接続時には高音域の発振音が発生する恐れがあるため、APEのリピート・コントロールの上げすぎに注意してください。
※シリーズ接続時にはEPタイプのサウンドを調整して加えることができます。ループ・スイッチをオンにすることで、リピート・ノブはトレブル・コントロール、ミックス・ノブは出力コントロール、RECノブはドライブ・コントロールとして機能します。ループ接続の場合はこれに該当しません。

APEをミックス・コントロールのない、または100％ウェットのディレイで使用する場合は、シリーズ接続を推奨します。
フラット・フリケンシーのデジタル・ディレイで使用する場合は、ループ接続を推奨します。
シリーズ接続には、PTチップ・ディレイ、アナログ・ディレイが適しています。
お好みのディレイで最適な接続をお試しください。
APEは、アナログのウォームさと音の太さが欠けているデジタル・ディレイ、特にEPの再現であると謳っているデジタル・ディレイに、EPサウンドを加えることを主眼としています。
実際のEP本体には、レコード・ヘッドをドライブさせる以外の出力コントロールはありません。
その他のセットアップお手持ちのギターを通常のインプットに入力して使用する方法に加えて、センドやリターン端子からダイレクトに出力することもできます。
リターンをアウトプットとして使用する時、RECノブでゲインを調整可能なフル・バイパス・トレブル・ブースト/ゲインとしてAPEを使用できます。
センドをアウトプットとして使用する時は、RECノブで音質を調整可能なノン・バイパス・クリーン・ブーストとしてAPEを使用できます。
また、APEはベースに接続して使用することもできます。
様々な組み合わせをお試しください。

B)ループ接続
お好みのディレイ(別売)をAPEの中にループさせ、APEでコントロールする接続です。
接続するディレイ・ペダルは100%ミックスあるいは完全にウェットの設定にする必要があります。
リピートは１リピートあるいはミニマムに設定する必要があります。
APEが、レコード・ヘッド・レベル、リピートおよびミックスのコントロールを担います。
レコード・ヘッド・レベルはディレイ・サウンドにゲインを加えます。
レコード・ヘッド・レベルをハイ、ミックスをローに設定すると、グリットなディレイ・サウンドになります。
※リピートがランナウェイ・モードに突入するため、ループ接続時にAPEのリピート・コントロールを上げる際は注意してください。

‐ Specifications ‐
■コントロール: Mix, Repeat, Rec
■スイッチ: エフェクトOn/Off
■入出力端子: Input, Output, Send, Return, DC In
■電源: 9VDC (別売パワー・サプライ)
■消費電流: 39mA
■サイズ(最大外形寸法): 110.5(L)×77.5(W)×48(H)mm
■重量: 約492g

※DC In適応プラグ・サイズ: 内径2.1mm / 外径5.5mm
※別売パワー・サプライの極性は必ずセンター・マイナスを使用して下さい。
推奨パワー・サプライはMusic WorksのDC0913Bとなります。